
審査が甘くて事業資金を借りやすい方法とは?
事業を拡大しよう、設備投資をしたい、でも運転資金が足りない・・・。
経営をしていると、事業資金の調達には毎回悩ませられますよね。
そんなときに事業資金の調達で利用できるのが銀行融資ですが、誰もが借りやすい方法とは言えません。

そこで今回はそんな経営者の方に、審査が甘くて事業資金が借りやすい方法を紹介したいと思います。
事業資金を借りやすいのは日本政策金融公庫・地方銀行融資
事業資金を借りやすいのは、日本政策金融公庫と地方銀行、信用金庫の3つです。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
日本政策金融公庫の審査
日本政策金融公庫は、政府が100%出資している融資専門の金融機関です。
起業・開業支援や、中小企業に対して積極的に融資をおこなっており、銀行とは一線を画しています。
また、銀行では保証人や担保が必要になりますが、日本政策金融公庫では原則保証人は不要で金利も低く設定されてします。
ほとんどの業種で利用できる「普通貸付」の基準金利は2.06%~2.65%。

事業資金を借りやすくする審査のポイントは2つだけです。
気にしておきたいのは「資金の使いみちと金額」。
初めて日本政策金融公庫で融資を受ける場合は、いきなり融資限度いっぱいの数千万円の融資を申し込まず、300万円以下の少額を申し込みましょう。
審査と融資そのものの実績と経験を積んでから大口融資を受けていくようにすると、審査に通りやすくなり、大口の融資も借りやすいのです。
地方銀行・信用金庫の審査
地方銀行、信用金庫は、地域に密着した小回りの利く金融機関です。
融資についても積極的ですが、資金調達しているのが一般顧客からですので、市場の比率がメガバンクと比べると劣っています。
金利は銀行や日本政策金融公庫と比べると高くなる点に注意しましょう。

メガバンクよりは借りやすくなる、というのが答えです。
地域密着型なので、メガバンクよりは審査が厳しくありません。事業資金が借りやすくなるかわりに、信用保証協会の保証付き融資になることは覚えておきたいですね。

このような中小企業は多いことでしょう。
そこで、日本政策金融公庫や地方銀行よりも審査基準が低く、事業資金を借りやすい方法を紹介していきます。
審査落ちでも担保なしで資金調達!【ファクタリング】
信用情報のせいで審査に落ちてしまい、もう事業資金を借り入れする術はない・・
とお嘆きの経営者の方。担保なしで資金調達ができるファクタリングをご存知でしょうか?
ファクタリングとは、自社が保有している売掛金をファクタリング会社に譲渡することで資金を調達する方法です。
売掛金があれば、担保も保証人も不要で早ければ即日にも資金が調達できますので、すぐにでも資金が必要だという経営者にとって正に夢のような方法です。
ファクタリングは、売掛金を保有する企業とファクタリング会社との2社間でおこなわれる場合と、売掛金保有会社、ファクタリング会社、そして売掛先の3社間でおこなわれる3社間ファクタリングの2通りあります。
そのうち2社間では、売掛金をファクタリング会社に譲渡すれば最短で即日にもキャッシュを手にすることができます。
赤字決算でも、税金を滞納していても資金を調達できるのです。その理由は「審査の対象が売掛先」だから。
売掛先の与信審査が条件を満たしていれば、自社が赤字でも問題ありません。日本政策金融公庫や銀行からの融資が難しいのならば、すぐにでも資金を調達できる方法としてファクタリングは非常に有効な手段ではないでしょうか。
ちなみにファクタリングの手数料相場は、2社間で10%~30%、3社間では1%~5%です。
93%が審査に受かるファクタリング会社もあるので、売掛金さえあれば事業資金は借りやすいはずです。
しかも小口専門のファクタリング会社もあるので、必要な時に必要な分を事業資金にすることができます。
残念ながら売掛金がない場合でも諦めないでください。
ノンバンクのビジネスローンでも事業資金が借りやすいですよ。
ノンバンクのビジネスローンで借入をする
信用情報に自信がなく、なおかつ安定した売掛金がない場合は、ノンバンクのビジネスローンの利用を考えましょう。
ビジネスローンは金利は高いですが借りやすいですし、すぐに事業資金を調達しなければならない状況から脱出することが可能です。
ビジネスローンの多くはオンラインですぐに申し込みができる上に審査も早く、支店に訪問するなどの手間がかかりません。
個人向けの消費者金融会社ではなく、法人事業融資専門のビジネスローンを選ぶとより借りやすくなりますよ。
ただし、ビジネスローンを利用すると、その返済が完了するまで日本政策金融公庫や銀行からの融資が受けられないというデメリットがあります。
ビジネスローンを利用する際は、必要な金額をすべて借りるのではなく最低限必要な金額にとどめておき、完済したあと事業が少しでも上向きになったところでもう一度日本政策金融公庫や銀行の融資を申し込まれたほうがよいでしょう。
最後に
事業資金を借りやすい方法として、日本政策金融公庫や地方銀行、信用金庫、ファクタリングとビジネスローンについて解説してきました。
各金融機関では審査の方法が違いますので、一律に事業資金が借りやすいとは言えません。
しかしファクタリングやビジネスローンは格段に事業資金が借りやすい資金調達方法と言えるでしょう。
事業資金が調達できないときは、この記事を参考にしてまず自社にとって何が一番有利なのかを今一度検討し、資金繰りを改善していきましょう。