資金調達法の一つである動産・債権担保融資とは?

「動産・債権担保融資ってどういう意味なのだろう?」

「自分の会社でも利用できるのだろうか?」

資金調達を考えたときに見かける動産・債権担保融資

中小企業にとって大変便利な資金調達の方法なのですが、その意味はまだ広く浸透していません。

そこで今回は、会社に眠っている資産を利用して資金調達ができる動産・債権担保融資について詳しく紹介していきたいと思います

動産・債権担保融資(ABL)とは?その意味と制度の仕組み

動産・債権担保融資(ABL)とは?その意味と制度の仕組み

まずは動産・債権担保融資を利用した資金調達方法を説明する前に、その言葉の意味やサービスの背景から紹介させていただきます。

その後、動産・債権担保融資の仕組みやどんな会社が利用できるのかを説明いたします。

動産・債権担保融資(ABL)の意味

動産・債権担保融資は、英語ではABL(アセットベーストレンディング:Asset Based Lending)とよばれています。

動産・債権担保融資という言葉からも分かる通り、在庫や売掛債権の動産債券を担保として融資を受ける資金調達方法のことをいいます。

これまで各金融機関は不動産を担保として融資を実行していましたが、不動産を所有しない企業でも在庫や機械設備を担保として利用することができるようになりました

この動産・債権担保融資が注目され始めた背景には、2011年6月に日本銀行が動産・債権担保融資を行う金融機関に対して低利融資の導入を決めたことにあり、各金融機関がこぞって積極的に動産・債権担保融資を紹介し始めたのです。

ではその動産・債権担保融資はどのような仕組みなのか、詳しく順序立てて紹介します。

動産・債権担保融資の仕組み

動産・債権担保融資の仕組みは次のようなものです。

  1. 金融機関による動産・債権の担保を評価
  2. 企業と金融機関の間で金銭消費貸借契約、譲渡担保契約を結ぶ
  3. 融資実行、担保の提供
  4. 企業は金融機関に対して定期的に売掛金などの情報を報告
  5. 4の状況に応じてモニタリングアドバイス、融資枠の調整を実行

動産・債権担保融資の仕組みは至ってシンプルで、通常の担保融資を想像していただけると分かりやすいです。

一点だけ異なるのは担保の対象となるのが動産・債券という性質から、通常の融資よりも審査に時間がかかること。

例えば酒を製造している企業だと、酒の在庫を元に担保が受けられるということは、金融機関はその酒の在庫がいくらで売れるのかを見分けないといけないわけです。

消費期限が近ければそれだけ担保としての機能を果たしませんし、ブランド力によって金額も変動します。

それを全て評価するのですから、審査に時間がかかるのは当たり前ですよね。

さて今回はお酒の動産担保を例にとりましたが、他にはどのような動産・債権があれば動産・債権担保融資を利用できるのかを次項で見ていきましょう。

担保にできる資産の種類

担保として利用できる資産には次のようなものがあります。

  • 動産・・・商品の在庫、機械設備、農畜産物
  • 債権・・・売掛債権、診療介護報酬債権

動産においては、商品の在庫、機械設備、農畜産物などが担保の対象になります。

商品は価値がつくものであれば基本的に対象となりますし、減価償却してしまう機械設備・備品も担保として利用できるのです。

価値が定まっているので動産担保に比べると高い確率で高額な融資を受けることが可能になるでしょう。

では動産・債権担保融資を契約するなら、どのような手順をふむのでしょうか?

契約に必要な動産譲渡登記とはいったい何?

契約に必要な動産譲渡登記とはいったい何?

動産・債権担保融資の契約にあたっては、在庫を担保とする契約にあたっては動産譲渡登記をしなければなりません。

動産・債権担保融資における動産譲渡登記とは、不動産担保融資の場合の抵当権設定と同じ仕組みです。

企業と金融機関との間で、動産・債権担保融資について担保を差し出し、契約をして融資を受けますが、その担保に動産を利用するとします。

そのうち、在庫を担保にする場合に限って動産譲渡登記が必要です。

この動産譲渡登記は法人のみ利用可能で、個人事業主は動産・債権担保融資を利用することができません。

また、譲渡の対象になる動産を特定し公示するためには、

  • 動産の種類及び「特質」によって特定する方法(個別動産)
  • 動産の種類及び「所在」によって特定する方法(集合動産)

以上のいずれかの方法を選択することができます。

たとえば、産の特質によって特定する方法として、機械設備の特質を記載します。

機械の種類・製造番号・機械の名前などを特定します。

また、動産の所在によって特定する方法としては動産の種類・所在・内訳を明確にします。

「種類は農畜産物」「所在は東京都◯◯区〇〇町1-1 △△物流センター」「内訳は農作物A」などと特定します。

この所在によって特定する場合、物流センターに搬入された時点で集合動産となり、反対に顧客に商品が発送されれば、動産から外れることになります。

ここまで動産・債券担保融資の基本情報を紹介してきましたが、以下では資金調達としてどのようなメリットがあるのかを徹底的に解説していきます。

資産を担保にして資金調達する4つのメリット

資産を担保にして資金調達する4つのメリット

銀行融資でもなく、不動産担保融資でもなく、動産・債権担保融資を選ぶメリットは何なのかとお考えの方もいらっしゃるはずです。

そこで以下では動産・債権担保融資のメリットを4つにまとめました。

金融機関が経営の提案をしてくれる

動産・債権担保融資は、不動産の価値を重視して融資されるものとは違い、企業が継続できるよう金融機関が監視し、経営の提案をしてくれます。

つまり、金融機関と一緒に事業活動の問題を見極め、経営の改善をしていけることが動産・債権担保融資のメリット一つのメリットといえるでしょう。

また、動産・債権担保融資は、機械設備や商品の在庫などを担保にしても何ら影響はなく、機械を使って事業を続けられます。

事業者は定期的に在庫状況や売掛金などの情報を金融機関に報告を続けることで、金融機関からより事業が発展するようなコンサルティングを受けられるというメリットがあるのです。

保証人なしで融資を受けられる

動産・債権担保融資は、動産を担保に融資を受けるため事業主以外の保証人は必要ありません

動産・債権担保融資の二つ目のメリットといえるでしょう。

最大2億5千万円の借入

動産・債権担保融資は企業が保有する動産を担保として金融機関が融資します。

その担保可能な動産には次のようなものがあります。

  • トラック、タンクローリー車、フォークリフト、バス、ミキサー車などの車両
  • クレーンやショベルカー、ブルドーザーなどの建設機械
  • 印刷機などの工作機械
  • 売掛債権
  • 在庫商品、仕掛品、原材料

これらの担保があれば、最大で2億5千万円を借り入れることができます。

最大で借り入れられる金額が2億5千万円ですから、ほとんどの企業では事足りるのではないでしょうか?

資金繰りの改善

動産・債権担保融資の契約となれば、今ある動産を担保に融資が受けられますので、資金繰りの改善が見込まれます。

動産は事業で利用し続けることができますし、担保がある融資ですので金利が低めに設定されていることが多いです。

資金に余裕が生まれ、金融機関の提案もいただけるということであれば、資金繰り改善に役立ちますね。

以上が、動産・債権担保融資にかかる4つのメリットでした。

数ある資金調達方法の中でとても独特なサービスではありますが、徐々に認知度が高くなり、そのメリットも理解されてきています。

最後に

動産・債権担保融資について、その仕組みやメリットなどをお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

在庫や機械を担保として、動産・債権担保融資を受けると審査が長引くこともありますが、金融機関から経営に関する提案を受けられる、金利が安いことなどのメリットもあります

もしも担保にできる動産や債券があるのなら、資金調達方法として動産・債権担保融資を利用するのも一つの手になりますね。

>>動産・債権担保融資だけではない!資金調達方法まとめ

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