
スタートアップ企業でも利用できる!?ファクタリングとは
スタートアップ企業の課題、資金調達。開業したてで信用が充分でないスタートアップ企業にとって資金調達は苦労するところですね。
特に融資となると借りられないことがほとんど。借りることができたとしても、高額の資金調達は難しい現状です。
そんな中、ファクタリングであれば開業直後でも簡単に資金調達することができます。それは、ファクタリングが融資ではないからです。
ファクタリングは、売掛金をファクタリング会社に売却して期日前に資金化する調達法。売掛金を譲渡するので売掛先に信用があれば買い取ってもらえるということです。
融資が使いづらい状況でも使える資金調達方法があるのはありがたいですね。しかし、メリットがなければあまり意味があるとは言えませんよね。
そこで、この記事ではファクタリングのメリットとデメリットを解説し、スタートアップ企業が使うことのできるファクタリング会社を5社紹介していきます。
ファクタリングでスタートアップ企業が資金調達するメリット
スタートアップ企業でも利用することができるファクタリング。まずはそのメリットから見ていきましょう。
ここであげるメリットは5つです。順番に説明していきます。
負債にならない
まず1点目は、ファクタリングによる資金調達は負債にならないということ。借入ではなく、売掛債権を売却するだけなので負債になりません。
負債にならないことで、会社の信用情報に響かない、融資枠を温存できるというメリットがあります。特にスタートアップ期にはありがたいメリットです。
資金化が早い
ファクタリングでは、その資金化の早さもメリットの1つです。融資の場合、長いと審査に2ヶ月ほどかかることもありますが、ファクタリングは最短即日で資金調達することができます。
そのため、ファクタリングを使えば急な資金需要に対応することができます。上手く利用することで不安定な創業期を乗り切ることができるでしょう。
担保・保証人不要
ファクタリングは資金調達の中では珍しく、担保・保証人が不要です。そもそも借入ではないため当たり前と言えば当たり前ですが、条件の良い融資には担保や保証人がつきもの。
それらがなく資金の調達ができるのはファクタリングの1つのメリットでしょう。
審査が甘い
審査が甘いというと多少意味合いが違うかもしれませんが、融資と比べると甘いです。それは、ファクタリングの審査対象がファクタリングを申し込んだ企業ではなく売掛先のためです。
審査のポイントは、債権買取後、売掛先の企業が期日通りに入金することができるのかどうか。それさえクリアしていれば審査に通るでしょう。
融資審査に落ちるのはよくあることですが、審査に落ちるのであれば時間の無駄になってしまいますよね。その点、ファクタリングの審査の甘さは1つのメリットと言えるでしょう。
オフバランス化が図れる
ファクタリングを利用することでオフバランス化が図れます。オフバランス化とは、バランスシート(貸借対照表)から資産を外す(オフ)すること。
資産を外すことで、総資産利益率(ROA)と自己資本比率を良く見せることができます。これらの経営指標がよくなると融資審査に通りやすくなる、株価が上がるなどの効果があります。
以上がファクタリングの5つのメリットです。
このようなメリットがあればデメリットもあるのが世の常。以下でファクタリングのデメリットについて解説していきます。
ファクタリングを使う場合のデメリットと注意点
ファクタリングが抱えているデメリットは主なもので2つです。1つずつ解説していきます。
手数料が高い
一点目はファクタリング手数料の高さ。ファクタリングの手数料相場は2社間ファクタリングで5%~25%ほど。
例えば、支払サイト1ヶ月の100万円の売掛債権を手数料10%で売却した場合、その手数料を年利に換算すると120%の金利が発生している計算になります。
単発の資金調達なので、手数料が高くなってしまうのは仕方のないことです。しかし、それを加味しても高いので、何回も使うものではないと言えるでしょう。
売掛先に知られる可能性がある
2つ目のデメリットは、売掛先に債権譲渡が知られてしまう可能性があること。2社間ファクタリングであれば、売掛先に通知せずに債権を売却することができます。
しかし、通知がなくとも登記簿などから知られてしまう可能性はあるのです。売掛先に債権譲渡を知られた場合、財務状況が芳しくないと思われてしまい、最悪の場合取引が解消される可能性もあります。
以上2点がファクタリングの主なデメリットです。メリットに比べ大きなデメリットもあるので、利用する場合は慎重な判断が必要です。
ファクタリング会社によっても対応が異なるので会社選びも重要になります。また、スタートアップのような信用が確立されていない企業の場合ファクタリングですら断られることがあります。
そんな無駄な時間を使わないよう、スタートアップ企業におすすめのファクタリング会社を以下で紹介していきます。
開業後すぐならここ!おすすめの優良会社5選!
ファクタリングの主な審査対象は売掛先ですが、ファクタリングを申込んだ企業が全く見られないというわけではありません。
中には、申し込み企業の信用を重視している会社もあるのです。そのような会社に申し込んでもスタートアップ企業は間違いなく審査落ちするでしょう。
審査落ちは時間の無駄。それならば、初めからスタートアップ企業を受け入れている会社を選ぶことをおすすめします。以下で当サイト管理人が厳選した5社を紹介していきます。
日本中小企業金融サポート機構
「ファクタリング使いたいけど、なんか怖い。」
「事務所が地方だから使いづらい。」
日本中小企業金融サポート機構は、そんな人のためにある会社といっても過言ではありません。その運営形態はファクタリング業界では珍しい非営利。
中小企業を支えたいという想いから設立されている団体です。非営利は利益の配当ができないため、余分な利益確保をしようとしません。
また、非営利だからこそ郵送により全て完結する、出張費などの無駄な費用のかからない仕組みを採用しています。設立から今まで数多くの中小企業や個人事業主の対応をしてきた日本中小企業金融サポート機構。
スタートアップ企業ももちろん受け入れています。
スピード | 即日~3日 | 手数料 | 8%~ |
---|---|---|---|
買取額 | 制限なし | 取引件数 | ー |
種類 | 2社・3社・医療 | 対象 | 赤字・債務超過・個人事業主 |
ウィット
ファクタリングを使いたいけど少額だし断られるかもしれない。
そう思っている経営者は非常に多くいます。そのような背景からできたのが、ウィットのような小口買取専門のファクタリング会社。
ウィットは30~500万円までの債権を専門に扱っている会社です。更に、非対面式の審査を導入しているため、電話一本で資金調達可能。
この辺りも忙しい経営者のことを考えていると言えます。
スピード | 最短2時間 | 手数料 | 債権次第 |
---|---|---|---|
買取額 | 30~500万円 | 審査 | 甘い |
種類 | 2社 | 対象 | 赤字・債務超過・個人事業主 |
アクセルファクター
アクセルファクターは、資金化までのスピードの早さが売りのファクタリング会社です。
他社が「即日対応も可能」と言っている中、アクセルファクターは「原則即日対応」をモットーにしています。
急ぎの資金調達が必要な場面では、かなり重宝する会社です。
スピード | 即日~3日 | 手数料 | 5~20% |
---|---|---|---|
買取額 | 30万~1億円 | 取引件数 | ― |
種類 | 2社・医療 | 対象 | 赤字・債務超過・個人事業主 |
ベストファクター
ファクタリングを利用する企業や個人事業主の多くが財務状況になんらかの問題をかかえています。そんな企業は、資金繰りをなんとか好転させようという思いでファクタリングを利用しています。
その思いに答えているのがベストファクター。ファクタリング審査時に、クライアントの財務状況をチェックし、サービスで財務コンサルティングまで実施しています。
そのサービスが奏功し、ベストファクターを利用した企業のキャッシュフロー改善率はほぼ毎月80%を超えています。それでいて手数料も業界トップクラスの水準です。
スピード | 即日~3日 | 手数料 | 2%~ |
---|---|---|---|
買取額 | 30万~1億 | 審査 | 甘い |
種類 | 2社・3社・医療 | 対象 | 赤字・債務超過・個人事業主 |
ビートレーディング
ビートレーディングは、東京・大阪・福岡に拠点を置くファクタリング会社です。各拠点から迅速な対応をすることができます。資金調達にかかる時間は最短12時間です。
ファクタリング業界ではかなりの大手であり、築いてきた実績がなせる対応の柔軟性も圧倒的です。対応の柔軟性というのは、言い換えれば審査の甘さ。
それでいて、顧客数が多いため手数料を高く設定する必要がなく良心的です。迷ったらビートレーディングという選び方で間違いはありません。
スピード | 即日~ | 手数料 | 2%~ |
---|---|---|---|
買取額 | 30万~3億 | 審査 | 甘い |
種類 | 2社・3社・医療 | 対象 | 赤字・債務超過・個人事業主 |
まとめ
今回はスタートアップ企業でも使えるファクタリング会社を紹介してきました。
スタートアップ企業は融資審査に通らないことが多いですね。そんな中ファクタリングであればスタートアップ企業でも利用することができます。
実際ファクタリングは便利な資金調達法ですが、その分大きなデメリットもあります。利用する際は慎重に会社を選びましょう。