
ファクタリング会社の大手はどこ?分かりづらい理由
ファクタリングに限らず何かのサービスを利用するとき、大手の会社を選べば安心ですよね。しかしファクタリング業界では、その大手がどの会社なのか分かりづらいようになってしまっています。
それは、日本において業界がまだまだ若いためです。そこで、ここでは個人事業主や中小企業が利用できる大手ファクタリング会社について解説していきます。
大手銀行系ファクタリング会社は利用できない?
ファクタリング会社を探していると、三菱UFJファクターやみずほファクターなどの大手銀行系ファクタリング会社が目につきます。大手銀行系列だからこそ任せたら安心なのではないか、と思いますよね。
しかし、大手銀行系のファクタリング会社は、個人事業主や中小企業は実質利用できないような仕組みになっています。その仕組みを以下で見ていきましょう。
利用可能額
まずは三菱UFJファクターの利用可能額ですが、最低1億円からとなっています。1億円以上の債権を持ち込まなければ相手にされないのです。個人事業主や中小企業の経営者には、向いていないファクタリングと言えます。
調達時間
続いて、資金調達までにかかる時間です。500万円までのファクタリングであれば通常即日での資金調達ができます。しかし、大手銀行系のファクタリング会社では、審査に2週間や長いと2ヶ月などの期間がかかるため即日の資金調達はできません。
個人事業主や中小企業の経営者がファクタリングを使うときは、資金が必要になった時でしょう。そんなときに2週間や2ヶ月は待てませんよね。資金の調達できるまでの時間を見ても利用は難しそうです。
サービス形態
続いてファクタリングのサービス形態についてです。大手銀行系のファクタリング会社の場合、基本的に3社間ファクタリングのみ利用可能となっています。
つまり、売掛先に知られずに債権の売却ができる2社間ファクタリングは利用できません。サービス形態から見ても個人事業主や中小企業の経営者にはハードルが高いと言えるでしょう。
以上3つの仕組みが、個人事業主や中小企業の経営者が大手銀行系のファクタリング会社のサービスを利用できない理由です。確かに、大手銀行系のファクタリング会社なら安心して任せられますが、そもそも小口を扱っていないのが実態です。
それでは、ファクタリング業界における大手企業はどこなのでしょうか。以下で紹介していきます。
中小企業・個人事業主が利用できるおすすめ業者
中小企業や個人事業主が利用できるファクタリング会社は、独立系と言われています。独立系ファクタリング会社は数多くありますが、外から見るとどの会社も同じよう見えて違いが分かりづらいのが現状。
そこで、ここでは独立系の大手ファクタリング会社を4社紹介していきます。
ビートレーディング
独立系ファクタリング会社の中で圧倒的な実績を持っているのがビートレーディング。比較的に早くファクタリング業を始めた会社として、多くの中小企業や個人事業主をクライアントに抱えている会社です。対応力、手数料、信頼性どれをとっても文句のない会社です。
日本中小企業金融サポート機構
日本中小企業金融サポート機構は、ファクタリング業界で唯一の非営利団体です。非営利団体は、余分な利益を取ることはしません。また、真に中小企業のためになりたいという想いから設立された団体なので、中小企業や個人事業主を積極的にサポートしています。
三共サービス
三共サービスは、ファクタリング業界では老舗の独立系会社。元々資金系のコンサルティングを行っていた会社のため、ファクタリングを有効に使う方法を熟知しています。また、多くのクライアントを抱えている分、手数料を抑えることに成功している会社です。
ベストファクター
ベストファクターは、まさに新進気鋭と言えるファクタリング会社。比較的に若い会社ですが、ネットに書類をアップロードするだけで完了するオンライン審査など新しいことに取り組んでいます。それだけでなく、手数料の安さや対応の早さも業界トップです。
以上4社が独立系ファクタリング会社のおすすめ会社です。外から見ているとどこも似たり寄ったりで変わりはないように見えますが、しっかりと調査すると違いが見えてきます。
また、大手銀行系でもなく独立系でもないノンバンク系というジャンルの会社もあります。どのような業者で、どのような立ち位置なのでしょうか。以下で解説していきます。
ノンバンク系ってどんな業者?
大手銀行系、独立系の他にノンバンク系の会社があります。ノンバンク(融資などの預金以外の金融サービスを扱う業者)が運営しているファクタリングサービスです。ノンバンク系のファクタリングについて以下で解説していきます。
銀行系と独立系の中間?
ノンバンク系ファクタリング会社は、簡単に言うと大手銀行系と独立系の中間のような立ち位置の会社です。審査の厳しさ、手数料、調達にかかる時間、買取金額などのファクタリングサービスにおける基準が全て銀行と独立系の中間点にあります。
独立系と違うのは、ノンバンク系には3社間ファクタリングしか扱っていない会社が多いということ。中小企業でも利用できる高水準のファクタリングサービスですが、「3社間ファクタリングのみ」というところが利用しづらくなっています。
ノンバンク系の会社3社
どの会社がノンバンク系なのか分かるように例として3社有名な会社を紹介していきます。
オリックスファクタリング
リース会社のオリックスのグループ会社です。信頼性は抜群ですが、3社間ファクタリングを専門にしてる会社です。
ビジネクスト
2001年に設立されたアイフルと住友信託銀行の合弁会社。ビジネスローンを中心に中小企業の資金繰りをサポートしている会社です。こちらも3社間ファクタリング専門の会社です。
NTTファイナンス
その名の通りNTTのグループで金融を扱っている会社です。NTTグループの資金を管理する一方で他社に対してもファクタリングやリースを提供しています。NTTファイナンスに関しても3社kんファクタリングが専門です。
以上がノンバンク系の有名な企業です。3社間ファクタリングの利用であれば、独立系より良い条件で資金の調達ができるので上記の会社に相談するべきでしょう。
まとめ
今回はファクタリングの大手企業に関して解説してきました。銀行系、独立系、ノンバンク系と同じファクタリングでもその中には3つの種類があります。
それぞれ、会社の規模や状況によって使い方が異なります。大企業は銀行系、中小企業は独立系かノンバンク系、個人事業主は独立系を利用しましょう。